この記事では、v2rayN 7.xを初めて起動した方に向けて、メニュー、サブスクリプショングループ、サーバー一覧、実行ログ、設定の順に画面を解説します。読み終える頃には、ノードの選択、アクティブサーバーの確認、Coreの起動状態の判断に加え、ローカルポート、Coreの種類、ルーティング設定の場所も分かります。
まずはメイン画面の構成を把握する
v2rayNのメイン画面は、単なるノード一覧ではありません。設定の管理と実行制御を同時に担っています。上部ではサーバーの保存・絞り込み・選択を行い、下部にはCoreの出力を表示します。メニューとステータス領域では、システムプロキシ、ルーティングモード、アプリの設定を切り替えます。ボタンの位置を一つずつ覚えるより、各エリアの役割を理解することが重要です。
この記事では、v2rayN 7.xでよく見られるデスクトップ画面を基準にしています。マイナーアップデートでボタン名や配置が変わる場合はありますが、「サブスクリプショングループで設定を管理し、サーバー一覧でノードを選び、ログで動作状態を確認し、設定でローカル接続口を制御する」という流れは変わりません。ウィンドウが狭い場合、一部のコマンドが省略記号付きのメニューに収納されることがあります。
- 上部メニュー:サーバー、サブスクリプショングループ、設定、ヘルプなどのコマンドをまとめて配置しています。すべての機能を探すときの基本的な入口です。
- サブスクリプショングループ:配信元ごとに設定を整理し、現在のサーバー一覧に表示する内容を決めます。
- サーバー一覧:備考、アドレス、ポート、プロトコル、通信方式などを表示し、現在のアクティブサーバーを示します。
- ログ・ステータス領域:Coreの起動、待ち受けポート、接続確立、ルーティングの適用、エラー情報を表示します。
サーバー一覧の各列を確認する方法
サーバー一覧はローカル設定への索引であり、表示されているサーバーがすべて同時に接続されているわけではありません。通常は1つの設定だけがアクティブサーバーに指定され、その内容をもとにv2rayNがCoreの実行設定を生成します。行を1回クリックするだけでは項目を選択するだけで、実際に使用する対象が変わるのは、ダブルクリックするか「アクティブサーバーに設定」を実行したときです。具体的な動作は、現在のショートカット設定の影響を受ける場合もあります。
まず確認したい列は、「別名または備考」「アドレス」「ポート」「プロトコル」「通信方式」です。備考はノードの識別に使います。アドレスにはドメイン名やサーバーアドレスが入り、ポートはリモートサービスのポートであり、ローカルの10808ではありません。プロトコルにはVMess、VLESS、Trojan、Shadowsocksなどが表示され、通信方式にはTCP、WebSocket、gRPCなどが表示されます。
| 一覧の項目 | 意味 | トラブルシューティングでの確認方法 |
|---|---|---|
| 別名または備考 | サブスクリプション提供元またはユーザーが設定した名前 | 対象地域、回線、用途に合った項目が選択されているか確認する |
| アドレスとポート | リモートサーバーへの接続先 | ログでタイムアウトが続く場合は、ドメイン解決とリモートポートを確認する |
| プロトコル | VMess、VLESS、Trojan、Shadowsocks | 現在のCoreが、その設定で使われている機能に対応しているか確認する |
| 通信方式 | TCP、WebSocket、gRPCなどの伝送方式 | パス、サービス名、TLS、Realityのパラメーターが揃っているか確認する |
| テスト結果 | 直近の遅延または接続性テストの結果 | 初期選別に使う値であり、実際のWebページやアプリのテストの代わりにはならない |
遅延テストの結果は、テストの種類と合わせて判断します。TCP接続テストで分かるのは、対象のアドレスとポートへの基本接続が確立できるかどうかだけです。実際の遅延テストでは、通常ローカルプロキシとリモートノードを経由してテスト先へアクセスします。タイムアウトが表示されても、設定が恒久的に無効とは限りません。テスト先に到達できない、DNS解決に問題がある、現在のネットワークで該当ポートが制限されている、といった可能性もあります。
アクティブサーバーに設定
おすすめ次にどの設定から実行パラメーターを生成するかを明示的に指定します。テスト後に正式に切り替えるときに適しています。
用途:ノードを決めて実際の接続を開始する
サーバーへの実接続をテスト
選択した設定を通してテスト先へアクセスするため、リモートポートの疎通だけを確認するより実際の利用状況に近い結果が得られます。
用途:複数の候補ノードから初期選別する
サーバーを編集
個別の設定を開き、通信方式、TLS、Reality、パス、サービス名を確認します。サブスクリプションから配信された項目は、むやみに変更しないでください。
用途:インポート結果の確認と不足パラメーターの特定
サブスクリプショングループでノードを整理する方法
サブスクリプショングループは、「これらの設定はどこから取得し、どのようにまとめて更新するか」を整理するためのものです。通常、1つのサブスクリプションURLが1つのグループに対応します。更新時には、v2rayNがリモートの内容を取得し、そのグループのサーバー項目を更新します。手動で追加した単独ノードは別グループに入れておくと、サブスクリプション更新時に出所を区別しやすくなります。
グループ名はサブスクリプションURLをそのまま使う必要はありません。「普段使い」「仕事用の予備」「手動設定」など、見分けやすい名前を付けられます。グループは管理上の区切りであり、同じグループ内のサーバーを同時に動作させるものではありません。グループを選ぶのは一覧表示の切り替えで、アクティブサーバーを選ぶのは現在の接続設定の切り替えです。この2つは分けて考えてください。
おすすめ:サブスクリプション設定と手動設定を分けて管理
サブスクリプショングループ
- 配信元ごとに個別の名前を付ける
- 更新コマンドでまとめて更新する
- サーバー側から配信された備考とパラメーターを保持する
手動設定グループ
- 一時的なテストや自分で構築した設定を保存する
- 変更前に個別にバックアップを書き出せる
- サブスクリプションの更新周期に左右されない
まず配信元ごとに管理範囲を分け、そのうえで現在のグループからアクティブサーバーを選ぶと、一覧を維持しやすくなります。
- 上部の「サブスクリプショングループ」メニューを開き、グループ設定画面に移動します。
- グループを新規作成し、識別しやすい別名を入力して、完全なサブスクリプションURLを貼り付けます。
- 保存後、「すべてのサブスクリプションを更新」または現在のグループのみの更新を実行します。
- メイン画面に戻り、対象グループへ切り替えてサーバー項目が表示されているか確認します。
- 対象項目を選択して「アクティブサーバーに設定」を実行し、ログでCoreが再起動したか確認します。
ログウィンドウで接続状態を確認する方法
ログは、v2rayNの問題を調べるときに最も直接的な手掛かりになります。通常、クライアントの制御情報とCoreの出力が同時に含まれます。前者では設定生成、プロセス起動、システムプロキシ切り替えの過程を確認でき、後者では待ち受けポート、アウトバウンド接続、DNSクエリ、ルーティング結果を確認できます。ログが流れているだけでは接続成功とは限らないため、意味のある状態行を探してください。
正常な起動では通常、「設定の読み込み」「Coreの起動」「ローカルポートの待ち受け開始」という3段階を経ます。その後、ブラウザーなどのアプリがリクエストを送ると、対象ドメインやアドレスへの接続記録がログに表示されます。待ち受け成功だけが表示され、その後のリクエストがない場合は、アプリが本当にシステムプロキシを使っているか、またはローカルプロキシのポートを手動で正しく指定しているか確認してください。
起動手順の例
[Info] Core process started
[Info] SOCKS listening at 127.0.0.1:10808
[Info] HTTP proxy listening at 127.0.0.1:10809
[Info] accepted tcp connection to example.com:443
[Info] routing request through proxy outbound
ローカルプロキシ接続口の例
- 待ち受けアドレス
- 127.0.0.1
- SOCKSポート
- 10808
- HTTPポート
- 10809
- 使用範囲
- 現在のPC本体
実際のポートは「設定」→「設定」で表示される値を使用してください。他のアプリにも同じポートを入力する必要があります。
よくあるエラーの手掛かり
- timeout
- リモート接続がタイムアウトする
- connection refused
- 対象ポートに接続を拒否される
- failed to resolve
- ドメインを解決できない
- address in use
- ローカルポートがすでに使用されている
まず最初のエラーがどの段階で発生したかを確認し、そのうえでサブスクリプションのパラメーター、ネットワーク、DNS、ローカルポートのどれを調べるか決めます。
ログの警告も、前後の状況と合わせて判断する必要があります。あるテスト接続に失敗した直後に正常な接続が現れるなら、単に特定の対象へ到達できなかっただけかもしれません。Coreプロセスが何度も終了する場合や、起動のたびに設定項目のエラーが表示される場合は、アクティブサーバーのプロトコルと通信パラメーターを確認してください。トラブルシューティングでは、起動前からエラー発生後までのログ全体を残すほうが、最後の1行だけを切り取るより効果的です。
- 待ち受け情報がない:Coreが正常に起動したか、設定生成の段階でエラーが出ていないか確認します。
- 待ち受け中だがリクエストがない:システムプロキシの状態、またはアプリ内プロキシが127.0.0.1と正しいポートを指しているか確認します。
- リクエストはあるがタイムアウトが続く:接続テストで利用可能と確認できたサーバーに切り替え、現在のネットワークからリモートポートへアクセスできるか確認します。
- 一部のWebサイトだけ異常:すべてのサブスクリプションをすぐ削除せず、ルーティングルールとDNSを確認します。
設定でよく使う項目
設定は、特定のサーバー1件ではなく、v2rayN全体の動作に影響します。初めて使うときは、Coreの種類、ローカルポート、起動動作、システムプロキシ関連の項目を重点的に確認してください。複数の項目を一度に変更すると原因の特定が難しくなるため、1回につき1項目だけ変更し、保存後にログで正常な再起動が完了したか確認するのが安全です。
Coreの種類によって、現在の設定をどのカーネルが解釈するかが決まります。VMess、VLESS、Trojan、Shadowsocksの設定を普段使いする場合、Xray Coreは一般的な機能を幅広くカバーしており、特にVLESS、Reality、XTLS Visionパラメーターを含むノードに適しています。既存の設定が正常に動作しているなら、画面上の選択肢に合わせてCoreを頻繁に切り替える必要はありません。
設定を開く
メイン画面から「設定」→「設定」と進み、まず現在のポートと起動オプションを記録します。
Coreを確認する
「設定」→「設定」→「Coreの種類」と進み、現在のプロトコルと必要な機能に対応するCoreを選択します。
ローカルポートを確認する
SOCKSとHTTPの接続口を確認します。画面に10808と10809と表示されている場合、ブラウザーや他のアプリでも同じ値を使います。
保存して再起動する
設定を保存してメイン画面に戻り、ログを確認します。旧プロセスの終了後、新しいCoreがローカルポートの待ち受けを開始したことを確認してください。
実際のリクエストを確認する
ネットワーク接続が必要なアプリを開き、ログに新しい接続記録が表示されてから、設定が実際に反映されたか判断します。
基本動作の設定
- Coreの種類
- Xray Core
- SOCKSの例
- 127.0.0.1:10808
- HTTPの例
- 127.0.0.1:10809
- ログレベル
- トラブルシューティングではinfoを使用
ポートは変更できますが、プロキシを手動設定しているすべてのアプリも同時に変更する必要があります。
ルーティングとシステムプロキシ
- システムプロキシ
- 必要に応じて有効化
- ルーティングモード
- ルールベースの振り分け
- デフォルトのアウトバウンド
- ルールに従って決定
- 変更後の操作
- 設定を再適用
システムプロキシはアプリの通信をv2rayNへ送り、ルーティングルールは通信をプロキシ経由、直接接続、遮断のどれにするかを決めます。
ソフトの起動から利用確認までの手順
画面に慣れたら、日常の操作を1つの手順にまとめられます。まずサブスクリプションを更新し、対象グループからサーバーを選択します。次にアクティブ状態とシステムプロキシを確認し、最後にログで実際のリクエストを検証します。この順序を固定すると、「一覧ではサーバーを選んだのにCoreは古い設定を使っている」「Coreは起動したのにアプリがローカルプロキシを通っていない」といった混乱を防げます。
- グループを確認:使用するサブスクリプションの配信元が表示されているか確認します。似た備考だけを見て判断しないでください。
- サブスクリプションを更新:現在のグループを更新し、一覧の更新が完了するまで待ちます。更新に失敗した場合は、まず通知とログを確認してください。
- 候補をテスト:複数のサーバーで実接続テストを実行し、結果を初期選別の基準にします。
- アクティブサーバーを設定:切り替えコマンドを明示的に実行し、アクティブ状態の表示とCoreの再起動記録を確認します。
- システムプロキシを適用:システムプロキシに従うデスクトップアプリでv2rayNを使えるようにします。個別設定のアプリでは127.0.0.1とポートを確認してください。
- ログを確認:ローカルポートの待ち受けが成功し、実際のアクセスによる接続とルーティングの記録が表示されることを確認します。
接続に問題が残っていても、クライアントの再インストール、サブスクリプションの削除、Coreの切り替え、DNSの変更を同時に行わないでください。まずログから、問題がどの層にあるかを判断します。サブスクリプションから設定が生成されていないのか、Coreが起動していないのか、ローカルポートが待ち受けていないのか、アプリがプロキシに入っていないのか、それともリモート接続がタイムアウトしているのかを切り分けます。一度に1つの層だけを検証すると、原因を早く特定できます。
メイン画面で最も重要な関係は、次のように整理できます。サブスクリプショングループが設定の配信元を決め、サーバー一覧が現在の候補を示し、アクティブサーバーがCoreで使う設定を決め、システムプロキシがアプリの通信をクライアントへ送るかどうかを決め、ログがこの流れのどこまで実際に動作したかを示します。この5つの概念を押さえておけば、今後のバージョンでボタンの位置が変わっても、役割を手掛かりに必要な機能をすぐ見つけられます。